厚生労働省が家庭内の対話ツールを公表しました

厚生労働省は、家庭内で家事や育児の分担について話し合うための対話ツール『トモイクシートWeb版』を公表しました。夫婦やパートナー同士が、家事・育児の協力体制をどうつくるかを「見える化」して話し合えるように設計されたツールです。

一見すると、これは家庭内の話であって「会社経営には関係ないのでは?」と感じる経営者の方も多いかもしれません。しかし、台東区・上野エリアで従業員を雇用している中小企業や、ご家族で事業を営んでいる個人事業主の皆さまにとっては、実は無関係とは言えない話題です。

『トモイクシートWeb版』とはどんなもの?

『トモイクシートWeb版』は、家事や育児の項目を書き出し、誰がどのくらい担っているかを整理しながら、これからの分担について対話するためのツールです。パソコンやスマートフォンから利用でき、話し合いのきっかけづくりに役立てられることを目的としています。

なぜ中小企業の経営者に関係するのか

従業員の家庭内での家事・育児の負担バランスは、働き方や職場への定着に大きく影響します。とくに人手不足が続く飲食・小売・建設・サービス業などでは、従業員が安心して長く働ける環境づくりが、経営の安定に直結します。

従業員の定着・採用への好影響

家庭内の協力体制が整うと、育児をしながら働く従業員も仕事を続けやすくなります。こうした「家庭と仕事の両立」を後押しする姿勢は、求人時のアピールポイントにもなり、地域での採用力を高めることにつながります。

  • 育児中の従業員が離職しにくくなる
  • 急な休みや早退への相互理解が進む
  • 「働きやすい会社」という評判が採用につながる

ご家族で事業を営む方にも役立つ

上野・台東区周辺には、ご夫婦やご家族で店舗や事業を切り盛りしている個人事業主の方が多くいらっしゃいます。事業と家庭の両方を担うご家庭では、家事・育児の分担が事業運営そのものにも影響します。『トモイクシートWeb版』のような対話ツールを使って役割を整理しておくことは、事業を無理なく続けていくうえでも意味があります。

経営者として次にできること

この情報を受けて、経営者の方が取り組めることを整理してみましょう。

  1. まずは厚生労働省のページで『トモイクシートWeb版』の内容を確認する
  2. 育児中の従業員がいる場合、両立支援の観点で自社の制度を見直す
  3. ご家族経営の場合は、家庭内での役割分担を話し合ってみる
  4. 働きやすい環境づくりが、結果的に人件費や採用コストの安定につながることを意識する

直接的な補助金や税制の話ではありませんが、従業員が働きやすい体制づくりは、長い目で見れば会社の財務にもプラスに働きます。

税理士
税理士のひとこと

家庭と仕事の両立支援は、直接の節税策ではありませんが、従業員の定着によって採用や教育のコストが抑えられ、結果的に会社の収益体質を安定させます。台東区で長く事業を続けておられる経営者の方からも、「人が辞めない工夫が一番の経営対策だった」というお話をよくうかがいます。制度づくりで迷ったときは、財務全体のバランスも含めて一緒に考えていきましょう。

まとめ

『トモイクシートWeb版』は家庭内の対話ツールですが、従業員の働きやすさや、ご家族経営の事業運営とも深くつながっています。人材が貴重な時代だからこそ、こうした情報にも目を向けて、無理なく続けられる経営体制を整えていきたいところです。

出典

厚生労働省(2026年9月17日公表)

上野・台東区を中心に、荒川区・文京区・墨田区・足立区の中小企業や個人事業主の皆さまの経営を、税務・財務の面から支えています。従業員の定着や事業の続けやすさに関わるお金のことでお困りの際は、今井税理士事務所までお気軽にお声がけください。

本記事は公表時点の情報をもとにしています。制度は改正されることがあり、個別の取り扱いは状況により異なります。実際のご判断は税理士等の専門家にご相談ください。

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