「ベテランの従業員さんに、まだまだ元気で働いてほしい」――上野・台東区エリアで飲食店や小売店、建設業、サービス業を営む経営者の方なら、そんな思いをお持ちではないでしょうか。人手不足が続くなか、高年齢の従業員が安心して働ける職場づくりは、いまや多くの中小企業にとって重要な経営テーマです。
そんな中、厚生労働省から、高年齢の従業員の労働災害を防ぐための「エイジフレンドリー補助金」について、令和8年度(2026年度)の受け付けが始まったというお知らせが出ました。この記事では、エイジフレンドリー補助金とは何か、どんな中小企業が対象になるのか、どう活用すればよいのかを、上野の税理士がわかりやすく解説します。
エイジフレンドリー補助金とは?高齢従業員の安全対策を支援する制度
「エイジフレンドリー」とは、直訳すると「高年齢者にやさしい」という意味です。エイジフレンドリー補助金は、高年齢の従業員が安全に働けるよう、設備の改善などに取り組む中小企業事業者を支援するための補助金制度です。
年齢を重ねると、どうしても若い頃と比べて体力やバランス感覚に変化が出てきます。ちょっとした段差でつまずいたり、重い荷物の上げ下ろしで腰を痛めたり――。こうした高齢従業員の労働災害を防ぐために、職場の環境を整える費用の一部を国が補助してくれる、というのがこの制度の趣旨です。
エイジフレンドリー補助金の対象になる中小企業は?
「うちは小さい会社だから関係ないのでは」と思われるかもしれませんが、むしろ中小企業の事業者の皆さまこそが対象です。次のような現場をお持ちの会社は、エイジフレンドリー補助金の活用を検討する価値があります。
・飲食店で厨房の床が滑りやすく、高齢従業員の転倒の心配がある ・小売業で在庫の出し入れの際に重い荷物を持つ場面が多い ・建設業で高所や足場での作業がある
従業員がケガをしてしまうと、ご本人がつらいのはもちろん、会社にとっても人手が減り、業務に支障が出てしまいます。高齢従業員の安全対策への投資は、結果的に会社を守ることにもつながります。こうした取り組みに補助金が活用できるかもしれない、という点は、ぜひ知っておいていただきたいところです。
エイジフレンドリー補助金の申請に向けて、今すぐやるべき3つのこと
まずは、ご自身の会社が対象にあてはまりそうかどうかを確認することから始めましょう。
1. 自社の職場を見直す 高年齢の従業員が働くうえで、危険を感じる場所や作業がないかを洗い出してみてください。床の滑り対策、手すりの設置、重量物を扱う際の補助機器の導入など、改善のヒントが見えてくるはずです。
2. 厚生労働省の公式情報を確認する 補助の対象となる取り組みの範囲や、申請の方法、受付期間、補助額などの詳しい条件は、必ず厚生労働省の公式ページでご確認ください。本コラムでは、創作した数値や期限はあえて記載していません。制度の詳細は年度によって変わることがあるため、必ず一次情報をチェックすることが大切です。
3. 早めに準備・相談する 補助金は、申請の受付期間や予算の枠が決まっていることが一般的です。「興味があるな」と思ったら、後回しにせず、早めに情報を集めておくと安心です。
出典について
本記事は、厚生労働省「人事労務マガジン 特集第245号 中小企業事業者の皆さまへ 高年齢者の労働災害防止のための設備改善等を支援する補助金 ~令和8年度『エイジフレンドリー補助金』の受け付けが始まりました~」(公表日:2026年6月8日)をもとに作成しています。詳しい内容は、厚生労働省の公式ページをご確認ください。
エイジフレンドリー補助金は、制度の趣旨に合った使い方をすることで、会社の安全と従業員さんの安心の両方を支えてくれる心強い仕組みです。一方で、「自社が対象になるのか」「どう申請すればいいのか」など、いざ取り組もうとすると迷う場面も出てくるかと思います。
当事務所では、エイジフレンドリー補助金の活用や、それに伴う経理・税務のご相談を承っております。「こういう設備投資を考えているけれど、どう進めればいい?」といった段階でも構いません。台東区・上野エリアの事業者の皆さまの身近な相談先として、お気軽にお声がけください。
※本記事は公表時点の情報をもとにしています。制度は改正されることがあり、個別の取り扱いは状況により異なります。実際のご判断は税理士等の専門家にご相談ください。
